人に何か贈り物をする時って気に入ってもらえなかったらどうしよう…失礼になったらどうしようなどと、気を使いますよね。
夏に帰省をする時、お盆のお供え用に何を持って行ったらいいのか、毎年悩んでいませんか?
お墓やお仏壇にお供えするものとしてさまざまなものがありますが、お供えするのにふさわしくないものを知っていれば、選ぶ時の選択肢が絞り込めますよね。
お盆のお供えでNGなものやお供えにのしは必要かなど、マナーとして覚えておきたいことを紹介します。
お盆のお供えでNGなものってあるの?
お盆のお供えは、香、花、灯明、水、飲食の5つのものを五供(ごく)と呼び、お供えするのが基本です。
香はお線香や抹香、花は供花(くげ)や仏花(ぶっか)といわれ、生花をお供えします。灯明はロウソクの明かりをさし、水は浄水といって本来は自然水とされていますが、水道水でも毎日キレイな水なら問題ありません。
飲食は仏飯や香飯といわれ、いつも食べている主食をお供えします。今回のお盆のお供え用のお菓子などは飲食にあたります。
主食といえばご飯が一般的ですが、故人が好きだったものや季節の旬のものをお供えするとよいとされています。
遠方から帰省する場合にはその土地の特産物をお土産がてらに持っていくのもよいでしょう。
選ぶ際のポイントは日持ちがするということ。
お盆の期間にお供えをしている間に賞味期限が切れてしまっては下げた時家族や親族でお下がりとして頂けません。その他にも個別に包装されているものや誰にでも好まれるもの、すぐに食べられるものなどがポイントとして挙げられます。
では、お供えにNGなものでふさわしくないポイントとはどんなものでしょうか?
お盆の期間中は殺生は避けた方がいいとされており、殺生をにつながる肉や魚類はふさわしくありません。
また、生ものはお供えしている間に傷んでしまう可能性があり、お下がりの面からもNGです。
いくら故人が好きだったからといっても、お盆の時期にふさわしくない、死や血を連想させるものはお供えには向きません。
食べ物以外では仏花としてお供えする花では匂いがきつい花や赤い花、トゲがある花、毒があるものやツル科の植物などはふさわしくない植物があります。
帰省する旦那様のご実家が遠くて、長距離の移動をしなければ行けない場合には、重いと持って歩くのも大変ですよね。
お供えにふさわしくないNGなものと選ぶ際のポイントをおさえていて、重宝されているのがお菓子やお茶葉など常温で保存ができるものです。
故人はもちろん、もらった側のご家族にも喜んでもらえそうなものや気を遣わせずにすむようなものをえらぶようにしましょう。
お盆のお供えにのしってつける?
お盆のお供えの品をむき出しのままで渡すのは失礼にあたりますので、のしをかけて贈りましょう。
現代では印刷されたのし紙を使用しますが、「のし」とは右上に細長い六角形のものをいい、神様へのお供えに使われていたアワビを薄く伸ばした干物で、生ものを象徴するものです。
そのため弔事やお見舞などにはのしがないものを使います。
一般的にのし紙で通じはしますが、品物に掛ける紙自体は掛紙といい、お盆のお供えにはのしが付いていない掛紙をかけるのが正しい答えです。
品物を買う時に店員さんにお供え用であることを伝えて、掛紙をかけてもらうと良いでしょう。
表書きにもいろいろな種類がありますが、宗派などに関係なく使える「御供」と書くと間違いないでしょう。
まとめ
宗派や地域、家庭などによって風習に違いがあってわかりづらいことも多いですが、お供えを贈るのに大切なのは気持ちです。
どうしてもわからずに迷った場合には旦那様に聞いたり、実家の方に電話で確認すると間違いも減って安心でしょう。
無理をしないで自分ができる範囲で、気持ちが伝わるお供えを用意してください。