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お盆の時期になると、各家庭で仏壇の前にお盆用のお供えものを飾りつけしますよね!
スーパーにもお盆用のお供え物や花が並んでいます。
ところで、みなさんはお盆のお供え物や飾り方の意味をご存知ですか?
今回は、意外と知らないお盆のお供え物や、飾り方の意味をご紹介します。役立つ情報が満載ですよ!
知っておいた方がいい!?お盆のお供えにはこんな意味がある!
お盆のお供えは、各家庭ごとに代々やり方が伝えられ、習慣として行っているという方が多いと思います。
実際に私の実家でも、毎年母が準備をしているのを幼い頃から何となく見ていました。
実は、お供え物にはひとつひとつ意味が込められて飾られているんです!
お供え物や飾り方に込められた意味を具体的にご紹介していきましょう。
・五供はお供え物の基本
お盆のお供え物は、総称して五供(ごく)と呼ばれます。その中身は、
香・・お線香のことです。線香の煙は悟りの世界につながる修行の道とされています。火を消すときは、フゥーっと口で消さずに手かうちわを使いましょう。
花・・仏の世界を高めるためにお供えします。亡くなった方の好きだった花を飾ると喜ばれます。水替えを忘れずに行いましょう。
浄水・・毎日新しい水を供えることは、お参りする人の心を清める意味があります。(浄土真宗は行いません)
灯燭(とうしょく)・・仏を明るく照らす様子が仏様の知恵を表し、燃え尽くす様子が人の生きる無常さを意味していると言われています。
お参りするときは必ずロウソクに火をつけましょう。火を消すときは、吹き消さずに手かうちわを使います。息で吹き消すことは、仏様に対し失礼な行為とされています。
飲食(おんじき)・・実際に食べられるものをお供えしましょう。ご家庭の食事をとりわける形式か、霊供膳(りょうぐぜん)と呼ばれる精進料理でもかまいません。長時間お供えするのは避けましょう。
・提灯も忘れずに
提灯を飾る意味をご存知の方は多いと思います。
お盆の提灯は、故人の霊が家まで迷うことなく帰りつくよう、目印として飾ります。
私の家では提灯を飾ると、「もうすぐばあちゃんが帰ってくるよ」と母がよく言っていました。
宗派によりやり方に違いがあります。確認してから行ってください。
お盆のお供えを仏壇にするときはこんなとこにもポイントが!?
お盆のお供え物を仏壇に飾るとき、いくつか気をつけることがあります。
注意するポイントをまとめました。
・お供え物の下には菰(こも)を敷く
菰は一見すると御座のようなもので、稲の一種である真菰(まこも)を編んで作られた敷物です。
お釈迦様が真菰の上で病人を治療したことが由来となり、お盆のお供え物を置く時に使われるようになりました。
・精霊馬を飾る向きに注意!
精霊馬は、故人がお盆の時期に行き帰りするため使う乗り物として飾られます。
きゅうりを馬に見たて、なすを牛に見たてて作られます。
行きと帰りにどちらを使うかは、地方によって異なりますので気を付けましょう!
8月13日の迎え日に早い馬(きゅうり)に乗ってこの世に戻り、16日の送り日にゆっくりと牛(なす)で帰る、とされている地域もあれば、逆の考えの地域もあります。
また、きゅうりとなすを置く向きにも意味があります。
13日の迎え日にお供えするものは内側を向けて、16日の送り日にお供えするものは外側を向けて、故人が行き帰りしやすい向きにおきましょう。
・精霊棚を準備する
お盆の仏壇飾りは、ほとんどの家庭で、仏壇の前に机を置き、その上に菰を敷いて飾ります。
机の大きさに決まりはありません。飾りが乗る大きさの机の上にバランスよく飾りましょう。
まとめ
いかがでしたか?
お盆のお供え物や飾り方には、個人を思った細かな意味が込められていたんですね!
お盆を迎え準備をするときは、今ご紹介した意味を思い出しながら、心を込めてお供えしてみてくださいね。